今回は、Logicoolから発売された最上位MXシリーズのトラックボールマウス「MX ERGO S」を購入したので紹介します。
トラックボールマウスとは
MX ERGOを検討されるような方であれば、トラックボールについてご存じかと思いますが、一応説明しますと、
普通のマウスのように本体を動かしてカーソルを移動させるのではなく、本体に付いているボールを回すことでカーソルを移動させる方式のポインティングデバイスです。
通常のマウスと違い、手首を動かす必要がないので、疲れにくいというメリットがあります。
【普通】外観
サイズ感
このとおり、MX ERGOは通常のマウスとは異なり、左側に球体がついています。
これを転がすことでカーソルを移動させることが可能です。
一般的なマウス(今回はM325)と比較するとかなり大柄ですが…
「かぶせ持ち」だとかなりいい感じにフィットします。
私の手は成人男性の平均とほぼ同じくらいの大きさですが、もう少し大きな手でも十分使えるといった印象です。
質感
質感は、安いマウスにありがちなプラスチック全開ではなく、ラバーっぽい感じで非常に高級感があります。
結構所有欲を満たされる感じですが、時間がたつと加水分解しそうですね。
手汗が多い私みたいな人は注意が必要かもしれません。
というか、私が使っていたMX ERGO初代は晩年加水分解でべたべたしていたような…
【良】ボタンは8つ(静音クリック)
最上位の機種ということもあって、ボタンは左右クリック、サイドボタンx2、ボール横のボタン、ホイールクリック、チルトホイールの計8つです。
下位モデルのM575SPは5つなので、それよりもかなり多いです。
具体的には、ホイール横のボタンとチルトホイールが追加されています。
チルトホイールは左右スクロール専用っぽい感じがしますが、チルトホイールに別の動作を割り当てることも可能ですし、
ボール手前のボタンを押しながらホイールを回すことで横スクロールになるオプションも用意されています。
ちなみに、静音クリックは左右クリックだけで、ほかのボタンは普通に音鳴ります。
それでも普通のマウスのカチ!カチカチ!よりは静かですが、気になる人は気になるかもしれませんね。
【良】公式ソフトウェアで設定可能
先ほど紹介した8ボタンのうち、左右クリック以外は公式のOptions+で設定できます。
デフォルトだとこのようになっていますが、私はこのように設定してます。
おまけ:ジェスチャーについて
ジェスチャーとは、ボタンを押したときと、押しながら動かしたときとでそれぞれ違う動作を割り当てることができる機能です。
Options+の場合は、上下左右の4方向なので、一つのボタンにそれぞれ5つの動作を割り当てられます。
やろうと思えば、8ボタンのこのマウスを30ボタンのマウスとして使うこともできます。
【神】MX ERGO Sは角度調整機能付き
MX ERGOの目玉機能ともいえるのが、この角度調整機能です。
このように、角度を0度と20度に切り替えることができます。
20度にすると、縦、すなわち人間にとって自然な角度に近づけることができます。
画面で見ると微々たる差のように思えますが、実際に使用してみるとかなり違います。
この辺はぜひ触ってみて確かめてもらいたいです。
今ならお試しキャンペーンもやっているそうですよ!!
もしかしたらレビュー記事・動画を作った後に速攻返品するような人も出てくるかもしれませんね(笑)
私はもちろんしませんよ!
去年の9月に旧MX ERGOをぶっ壊して、それ以来ずっと新型を待ち望んでいましたから。
【普通】2つのデバイスで使用可能(レシーバー付属)
MX ERGO SはBluetoothとLogi Boltの2種類の接続に対応しており、最大2台に接続することが可能です。
Logi BoltとBluetoothの組み合わせはもちろんOKですし、Logi Bolt同士、Bluetooth同士でも使えました。
安いものだと片方ずつのものもあったので、これはいいですね。
ただ、欲を言えば3台にしてほしかったかな。
他のMXシリーズや、5,000円で買えるM750でも3台に対応しているので。
ちなみに、Logi Boltレシーバーはちゃんと付属します。
同じMXで16,000円くらいするMX ANYWHERE 3Sは付属していなかったり、
5,000円で買えるM750には付属していたり、
判断基準が謎ですね。
【神神神神神】USB-C充電可能(有線接続は不可)
先代のMX ERGOは忌まわしきMicro-USBを搭載していましたが、MX ERGO SはUSB-Cを搭載しています。
スマホやイヤホンの充電ケーブルを流量することが可能になりました!!!
ただ、USBケーブルを用いた有線接続はできないようです。
一応試してみましたが、特に反応せず、公式サイトにも書かれていませんでした。
基本動かさないトラックボールマウスなので、優先で使いたい人もそれなりにいるとは思うのですが、対応していないので無線で使うしかなさそうです。
ちなみに、ケーブルは付属しません。
「今時USB-Cケーブルくらい誰でも持ってるだろ」ということだと思います。
【カス】指でボールを取り出せない
MX ERGO Sに限らず、トラックボールは定期的にボールを取り出して掃除をしなければならないのですが、
MX ERGO Sは取り出し穴が小さく、深いので指では取り出せません。
ボールペンなどの棒を用意する必要があります。
これは先代から思っていたので残念です。
【しょうがない】高い
昔は、2年保証のMX ERGOが12,000円くらいで買えましたが、今は1年保証で17,000円くらいします。
時代が時代なので仕方ないのかもしれませんが、少し残念ですね。
ちなみに、私がMX ERGOを壊してしまった際すぐに新調できなかったのもこれがあります。
数年前に12,000円で買ったものを今17,000円で買うのもなあ…しかもMicro-USBだし…と思ってなかなか手が出ませんでした。
【念のため】保証期間に注意
MX ERGO Sには
・MXTB2s
・MXTB2d
・MXTB2da
がありますが、一つ目が2年保証、あとの2つが1年保証となっています。
dとdaの違いは、おそらくないと思います。
ざっと見た感じだと、Logicool公式サイトとAmazonで売られているものはd、楽天のLogicool公式ストアでうられているものはdaでした。
Logicoolのマウスは壊れやすいとよく言われているので、気になる方はご注意ください。
特にこういうマウスの場合、中身がやたら複雑ですから。複雑な機械は、たいてい壊れやすいものです。
まとめ
MX ERGO Sを見てきました。
時代を考えれば順当な進化な気もしますが、元々の商品の良さと、Micro-USBのクソさが相まって、
この感動を生み出しているのだと思います。
おまけ:M575も進化したよ
MX ERGOの下位モデルにあたり、多分一番人気のトラックボールマウス「M575」もM575SPとして帰ってきました。
4年ぶりのアップデートです。
M570→M575が10年、MX ERGO→MX ERGO Sが7年であったことを考えるとかなり早いアップデートだといえます。
進化点はMX ERGO Sとほぼ同じで、
の3点。
最大接続台数は2台、電池寿命は安いマウスと同じ単三1本で18ヶ月です。
まあマイナーアップデートといったところでしょうね。
保証もこれまで通り、ブラックの本体+ブルーのボールのM575Pdのみが1年保証で他はすべて2年保証です。
廉価版という立ち位置ですが、ちゃんとLogi Boltレシーバーはついてきます。