今回は、最近何かと話題のN100の弟分であるN95を搭載したミニPC「NiPoGi GK 3 Plus」を18000円で購入したので見ていきたいと思います。
N100/N95について
何者?
IntelのCPUには高性能なPコアと省電力なEコアが入っています。今回紹介するN100/N95はEコアのみを搭載したモデルとなっています。EコアはIntel Atomの流れを汲んでいるものなので性能が低そうに聞こえますが、どうやらそこまで悪くないらしいです。
N95とN100の違い
N95とN100の大きな違いは、TDP、グラフィックスの2つです。
N95 | N100 | |
TDP | 15W | 6W |
グラフィックス | 最大1.2GHz 実行ユニット16 | 最大750MHz 実行ユニット24 |
こうして見てみるとN95のほうが性能が高そうに見えますがベンチマークスコア的には大差がないのでN95のほうが燃費が悪いと考えられます。
NiPoGi GK3 PLUSの付属品
付属品は以下の通りです。
ACアダプタ
HDMIケーブル
ディスプレイ取付用金具
ねじ
説明書
ごく普通のミニPCという感じです。説明書は日本語にも対応していましたが、論文みたいな口調だったり若干変な言葉があったりするものの割と優秀な部類だと思います。あと多分説明書はどの機種にも同じものが付属していると思われます。Mini PCとしか書かれてなかったり存在しないはずのUSB-Cが書かれてたりしたので。
NiPoGi GK3 PLUSのサイズ感
6.1インチのiPhone 13と比較するとこんな感じです。厚みは親指くらいでかなりコンパクトです。
NiPoGi GK3 PLUSのスペック
基本スペック
基本スペックは以下の通りです。
CPU | N95 |
ストレージ | 256GB SATA SSD(拡張可) |
RAM | 8GB |
グラフィック | (CPU内蔵) |
一万円台の割にやばそうな雰囲気は感じられません。
端子
前面にはLEDランプ、
左側面にはUSBが3つと電源ボタン、
右側面にはVGA端子、
背面にはDCジャック、USB、HDMIx2、LAN、ヘッドホンジャック、ケンジントンロックがあります。
USB-Cがないのが少し残念ですが、十分使える範囲内だと思います。今時VGAはかなり珍しいですね。あとUSBの向きが2.0と3.0で違いますね。
NiPoGi GK3 PLUS各種ベンチマークスコア
ベンチマークスコアを見ていきましょう。なお、N95/i5-1335U以外のスコアはGadgetVersusに掲載されている結果を参考にしています。
Cinebench R23はシングル728のマルチ2384、Geekbench 6はシングル957のマルチ2424でした。
第10世代のノートPC向けCore i3と同じくらいの性能です。思っていた以上に高かったので驚きました。
ゲームに関しては、DQXベンチマークのFull HD標準で重い、低品質でやや重い判定なのでかなり無理がありそうです。
良い点
安い
N95の魅力は何といっても安さです。N100/8GB/256GBを買おうとするとどうしても2万円台になってしまいますが、N95なら1万円台で手に入れることができます。若干燃費は悪いですが性能差はほとんど誤差みたいなものなのでデメリットというほどでもないと思います。
気になる点
発熱する
小型ボディ+よりTDPの高いN95ということで仕方ないのかもしれませんが、個人的には結構気になりました。SSDを増設したら余計悪化しそうなのであまり気が進みません。
作りが雑
18000円に品質を求めるのもおかしな話ですが、USBの向きが2.0と3.0で違ったりSSDを取り付ける部分が熱くなるなどちょっと粗削りな感じがしますね。
それでも18000円は激安
多少気になるポイントもありましたが、それでも18000円でこの性能のパソコンが新品で買えるのはかなり安いと思います。(Amazonだと25000円くらいですが、いつも7000オフくらいのクーポンが出ています)今はまだ有名でない中華メーカーからしか出ていませんが、HPやマウスコンピューターあたりから安いのが出てくればかなり広まると思います。N100とN95の今後が非常に楽しみです。